ピアノ 絶対音感 何歳まで?
そもそも絶対音感とは?
絶対音感とは他の音と比較することなく、聞いた音を音階に瞬時に変換することができる能力のことを指します。
コンビニの入店音、スマートフォンのアラームなど日常何気なく耳にする音を瞬時に音階に変換することができます。
よく似た言葉に相対音感というものがあります。
相対音感とは自分の中に基準となる音を訓練して取り込み、その基準となる音と聞いた音を比較して音階に変換する能力になります。
絶対音感の場合には、聞いたメロディーをそのまま音階に変換するため調性も同じになります。
反対に相対音感の場合には基準となる音によって音階へ変換するため、聞こえてきたメロディーと異なる調性になることがあります。
絶対音感はピアノを弾くのには必要?
結論から言うと絶対音感は必ずしも必要であるとは言えません。
ピアノを弾いているプロ、アマチュア問わずピアニストの中には絶対音感を持っていない方もいらっしゃいます。
しかしながら、幼少期からピアノを演奏してきた方の多くは幼少期に絶対音感を習得する訓練を受けてきた人が多いので有名なピアニストになればなるほど、絶対音感を持っている方は増えてきます。
絶対音感がなくとも、楽譜を読み書きすることさえできればピアノを演奏することはできますので、必須のスキルとは言えないでしょう。
また残念なことに大体3~7歳のころに人間の耳は急速に発達し、完成すると言われています。
そのため、それ以降にいくら絶対音感の訓練を受けたところで絶対音感を習得することは難しいでしょう。
絶対音感のメリットはたくさんあります。
耳で聞いた音を瞬時に音階に変換することができるため、聞いた音をすぐに楽譜に記載することができます。
これは聴音と呼ばれ、聴音は音楽系の高校や大学の入学試験に必ずと言っていいほど含まれています。
絶対音感がない場合には、聴音をするための対策をする必要がありますが、絶対音感がある場合にはそうした対策をする必要がありません。
また、一度聞いただけで演奏をすることができるため絶対音感がある場合、人より少しだけ楽譜を見て演奏するスピードが速いでしょう。
聞いたメロディーに対して瞬時にハーモニー(和音)を付けることができるのも絶対音感のメリットの1つでしょう。
このように絶対音感がある場合には、演奏面において多数のメリットがあるといえます。
こんな事も書かれていました。
- ①一人での練習がしやすくなる。
- ②曲を素早く正確に、しかも膨大に記憶できる
- ③曲を再現する能力が高い
- ④伴奏や合奏が得意になる
- ⑤他楽器の習得とチューニングが早い
- ⑥言語の習得スピードが早い